「10万個の子宮」HPVワクチンを科学的に判断するための良書<書籍レビュー>

2020年2月8日

こんばんは、妖子です。

子宮頸がんワクチンって結局どうなの?安全なの?危険なの?そんな風に思っている方へおすすめします。

子宮頸がんワクチンの真実はこれを読めばすべてがわかる。

そんな一冊をご紹介します。

それではいきましょう!

☆基本情報☆
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タイトル:10万個の子宮:あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか
著者:村中 璃子
ジャンル:健康
見どころ:著者がジョン・マドックス賞受賞
刊行年:2018年

※ジョン・マドックス賞とは・・・
公共の利益に関わる問題について健全な科学とエビデンスを広めるために、障害や敵意にさらされながらも貢献した個人に与えられる、2012年に始まった国際的な賞(wikipediaより)

☆☆本日の目次☆☆

  1. 医学を語る上で最も重要なこと
  2. 「ワクチン接種によるがんの予防と、症状に苦しむ少女たちの治療は両立する」
  3. 誰を信じて良いかわからない
  4. 多角的に俯瞰する

医学を語る上で最も重要なこと

それは「医学的根拠」。

つまり、科学的立証やそれに基づく報告です。

仮定や感情論は一切役に立ちません。

本書は可能な限り、医学的根拠に触れながら、日本で起こっている反ワクチンの動きについて説明しています。

医学的に説明が出来ないにも関わらず、「反ワクチン」という考えがなぜ生まれたのか。

これだけ一般人の恐怖を煽り、ワクチン接種が根付かないのはなぜなのか。

他国でも反ワクチン運動は存在しますが、日本ほど極端に接種率が下がった国はありません。

日本でここまで大きな影響が出た理由についても言及します。

「ワクチン接種によるがんの予防と、症状に苦しむ少女たちの治療は両立する」

本文に出てくる一文です(引用にあたり、一部改編しています。)

とても低い確率ですが、ワクチンで重篤(じゅうとく)な症状が出るのは事実。でもそれは子宮頸がんワクチンに限った話ではなく、すべてのワクチンに共通して言えるのです。

なぜ子宮頸がんワクチンは怖くて打たないのに、インフルエンザの予防接種は平然と打てるのか?根っこは同じなのに・・・。

そして、新しいワクチンが出る度に、ある程度の副作用反応は世界規模で確認されますし、反対勢力は出るものです。

日本においては、「医学的根拠」より「ど素人集団である国民の反対の声」に国が姿勢を寄せてしまったことにまず大きな問題があります。「医学的根拠」のない副作用騒動に耳を傾けてしまい、「ワクチンの積極的接種」を控えてしまいました。

「予防で守れる幾多の命」を再び危険に晒す暴挙に出たということです。

アメリカは、同じようなことが起きた時、医師達がワクチンの安全性の声明を出し反論しました。

予防することで守れる10万人の命と、予防することで危険に晒される1人の命。

たしかに難しい問題ではあります。

でも、副作用やそれに似た症状で苦しむ人に対しては、治療が出来ます。

この事実に皆さんは何を思うでしょうか?

誰を信じて良いかわからない

本書の中には、医学会ではそこそこ地位のある方の名前がチラホラ出てきます。しかも、反ワクチン勢の1人として、、、

医療関係者にもワクチン反対派がいるとは聞いていたけど、思っていたよりひどい状態。

同じ医師でも、ワクチン推奨派と反対派が存在することは、SNSを見ていると身近に感じることができます。

同じ医師ですよ?どちらを信じて良いか困惑してしまうのは、当然です。

そんな時、唯一信じるべきは「科学的根拠」です。

これだけを頭に据えておけば、ネット社会の現代において、情報を調べるのは難しくありません。

多角的に俯瞰する

私は、近々ワクチンを打ちたいと考えている人間です。

それでも、本書を読むと、反ワクチン勢の言い分、特にワクチンを打って副作用が出たと「信じている」人々の気持ちは痛いほどよくわかります。

本文抜粋します。

”「ワクチンの被害者だ」と周りの大人たちが言えば、やっぱりそうなのだと思う。そんな中、「ワクチンのせいではないかも」とどこかでは思っていても、一度ワクチンの「被害者」になってしまったがために、「被害者」でなくなるきっかけを失って苦しんでいる少女もいるに違いない。”

繰り返しますが、科学的根拠がすべてです。

でも、科学だけでは救いきれない心の傷や、やりきれない思いがあること気づかせてくれたのも、この書籍の素晴らしいところ。

ジョン・マドックス賞受賞は名ばかりではありません。

是非ご一読ください。

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