辛くて胸がつぶれそう「夫のちんぽが入らない」<書籍レビュー>
こんばんは、妖子です。
コミカルな内容だと思ったら、そこらへんの鬱本よりも鬱だった。
全然笑えません。
幼少期の家庭環境から鬱への経過、鬱当時の状態・心境、そして「このままで良いんだ」という自然体に落ち着く境地まで。
余すところなく記した鬱との付き合い方の本。
作者が落ち着くべきところに落ち着いてくれてホッとしました。
「ありのままの自分を解放して、認めること」。
これがこの本のすべて。
本日のレビューいきましょう。
やはり家庭環境は大きく響く
母親が毒親です。
しかも田舎暮らしで外から入ってくる情報もなく、家庭内の常識が絶対で育ってしまっている作者は不憫でしかない。
田舎と都会の圧倒的な違いは情報量の違いだと思います。
都会は都会で、情報量が多すぎて、しかも間違った情報もあるから、どっちが良いとは到底言えないけれど。情報量の違いはネット時代になった現代でも同じです。都会にいると、話しには聞いていた都市伝説を、実際に目にする機会が多くあります。聞くのと、見るのとでは大違い。
夫のだけ入らない
ある男性(旦那)と運命的な出会いをしたもののを悩ますちんぽ入らない問題。
シリアスな内容のところ申し訳ないのですが、サイズの問題じゃないのかな?という疑問が読了後の今も解消されません。
相当な巨根だと書いてあったにも関わらず、その辺の原因が深く書かれていなかったのです。
心理的な問題なのか、物理的な問題なのか、同じ悩みを持っている人のためにも、今からでもカウンセリングを受けてほしいというのが、一読者の願いです。
それにしても、この作者の最大の幸運はこの旦那に出会えたことでしょう。
夫のデリヘル問題
ここの描写は笑った。大いに笑った。夫の風俗通いを黙認している作者。
ある日、ネット履歴からその日に旦那が指名する女の子をつけ止めてしまいます。
「えっ、これから指名しに行くのに、そんな格好で良いの」
「お金は持ってるの?」
などと老婆心全開で畳み掛けてくるので思わず笑ってしまいました。
あのシーンは読者側としては救われました。ずっと重めなので。
毒親、ちんぽ問題、学級崩壊そして自身の崩壊
教師である作者はクラスからイジメにあいます。
そのことが引き金となり、精神状態は悪化の一途をたどります。
読んでいても辛いの一言。
鬱にはまり込んでしまうとそこから抜け出すのは難しい。あとは、もう負のループ。
最終的に、「子供は産めなくても良いし、ちんぽが入らなくても良いじゃないか。仕事も十分にはできないけれどそれで良いんだ」という境地にいたってくれて本当にホッとしました。
どうなってしまうんだろう、と思っていたから。
鬱と一言にいっても、十人十色。いろいろなケースがあります。
今苦しんでいる人に、そして、これからなるかもしれない無縁だった人に、おススメできる本です。