「彼女は頭が悪いから」モラルと偏差値は無関係という衝撃<書籍レビュー>

2019年11月20日

こんばんは、妖子です。

最初に断っておきますが、読了後の気分最悪です。

出来れば読みたくなかった。

でも、蓋をし続けて、無視し続けて、今のおかしな世の中が出来てしまったのだから、これ以上見て見ぬフリはいけない。

楽天koboで読む
2016年に東大生5人がおこした強制わいせつ事件が元になった本作。

小説としては、特段オススメする要素はありません。

でも、事実がベースになっていることを考えたら目を通しておいて損はないタイトルです。

 

人間にとって大切なものは何なのか。

潜在的に持ち合わせる誤った認識やバイアスと私達はどう向き合っていくべきなのか。

改めて考えさせられます。

情けなくなるので、あまり気はすすみませんが、事実ですから仕方ありません。

レビューを始めましょう。

 

東大生じゃなかったらここまで大きなニュースにならなかった

cryingbear
辛い・・・

本文に出てくるこの一文が、すべてを物語っています。

 

わいせつ事件と東大生。

 

一般的な感覚では、決して結び付くことがないはずの事象が結び付いてしまった。

 

正直なところ、惚れた弱みに付け込んで、相手を利用する話など耳にタコレベルで存在します。

 

でもまさか、天下の東大生が、性的な暴力行為を働くなんて、、、、

 

私たちが盲信している一般論はことごとく打ち砕かれました。

 

ある意味「裏切られた」という感覚にも近いかもしれません。

 

被害者の女性が悪い、というたくさんの声もこの妄信が生み出した過ちです。

 

「悪いことは何もしてない」

 

なんで俺らが逮捕されなきゃなんないの?レイプするつもりなんて全くなかったのに。

 

もうひとつの裏切りはここにあります。

 

偏差値が高いからといって、倫理観が備わっているとは限らない、ということを社会は目の当たりにしました。

 

加害者は、自分が逮捕され、有罪の判決が下されたことに最後の最後まで納得ができません。

 

「人が嫌がること、人を傷つけることはしてはいけません。」私達の大半は、こうしたことを小学校で習います。

 

知能レベル最高峰の大学に通う学生達が、泣きじゃくる女性相手に、性的な暴行を加える。

 

幼児でもわかる単純なことが彼らには理解ができないのです。

 

人間として失ってはならないもの

 

本書で取り上げられる論点は、社会に渦巻く格差、差別、コンプレックスなど多岐に渡りますが、私がフォーカスしたのは、

 

加害者達の倫理観

 

読み終えた時、しばらく呆然としてしまいました。

 

でも、納得できる部分もありました。

 

その理由は、本作中に描写されているので是非ご一読ください。

 

人間として生きる上で、何事もバランスが大事。

 

程よいコンプレックスがあるくらいがちょうど良いのかもしれません。

 

非のうちどころがない人生は考えものです。

 

一方で、コンプレックスの塊で、純真無垢な人間には、どんどん生きづらい世の中になっていく。

 

反吐が出そうです。

 

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★★

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