「僕の奴隷になりなさい/桜乃みか 」ただのエロ漫画と思ったらとんでもなかった☆漫画レビュー

こんばんは、妖子です。

「これぞ少女漫画」なタッチに騙されるなかれ。

中身を紐解けば、人間のエゴイスティックな部分が思いっきり描かれた、デロデロ&ギスギスな作品でした。

このラストが描きたいがための、全4巻だったに違いない。

なんとも含みのありまくるエンディングに身震い・・・。

それでは元気にいきましょう。

★僕の奴隷になりなさい★

タイトル:僕の奴隷になりなさい
ジャンル:学園恋愛
見どころ:恋愛心理の裏に隠された、人間の黒い本性
ネタバレ:なし
刊行年:2013年

描かれるのは、純愛の中に潜む人間のダークサイド

メガネに、ノーメイクの地味代表「あずさ」が、美少女に変身するところから物語はスタート。

もちろん、きっかけは、一人の男子生徒「カオル」へのあこがれ。

「あぁ、こんな感じか・・・」と落胆しながら、読み進めていくと、なんだか方向性がおかしくなってくる

カオルには、決して結ばれることのない想い人がいた。

年上のお姉さんで、ナースなところがまたね・・・なんというか、狙った設定

そして、このナースがとんでもない悪女なわけです。

本当に、もう、とんでもないです。読んでいて、笑ってしまうくらい。

そして、最後の、最後まで、あずさに影響してくるのも、このナース。

いやいや、もっともらしいこと言っているけれど、あんたのやってること最悪ですよ。

それに振り回されるカオルとあずさの身にもなって・・・みて・・・

あれ、あずさの様子がなんだか

・・・・おかしい?

画風が余計怖い

相手を思う裏側に潜む、性悪な本性。

あっちにフラフラ、こっちにフラフラと、揺れ動くカオルを見て、ダークサイドが覚醒してしまうあずさ。

本当の私は最初からこうだった。やっぱり誰かを好きになったって、結果はこうなるんだ。

見せつけてやる。

好きだからこそ、生まれて来る憎悪と空虚

表紙の画風からは、想像できないスワった目が印象的。

ダークサイドに落ちると、もれなく周りの人間が傷ついていく。

あずさ達のクラスメートの稲葉がかわいそうで、かわいそうで・・・

とはいえ、こいつも「外見で判断して、悪口叩くようなイケ好かない奴」として登場したんだった。

稲葉がとても良い奴だったら、あまりにも可愛そうだから、この設定は重要だ。

肩入れできるキャラがいないのも、ポイント。

純愛・恋愛に飽きた方におすすめ

いわゆる王道少女漫画に飽きた人にオススメの本作。

冒頭にも書いたように、オチがまた、とんでもねぇ

ハッピーエンドで終わるのかと思いきや、含みありまくりで、「おぉぉぉ、これが描きたかったのか!」という

終始、暗黒サイドに徹した作品です。

若干4巻で、これだけの変化球ネタが楽しめるのだから、時間的にも、お金的にもコスパはバツグン。

満点はつけられないけど、全く期待していなかっただけに3.5/5点にいたしましょう。