漫画レビュー「いぬやしき」機械になって人間らしさを取り戻したおっさんと人間らしさを失った青年。勝つのはどっちだ!?

☆基本情報☆
いぬやしき
タイトル:いぬやしき
作者:奥浩哉
ジャンル:SF人情もの
連載誌:イブニング
完結年:2017年
見どころ:わかりやすいストーリー。感情移入しやすい。
ネタバレ:なし

☆☆本日の目次☆☆

  1. 10秒でわかるいぬやしき
  2. 真逆タイプのダブル主演に感情移入必至
  3. 心を失った人間の葛藤が写し出す人生観
  4. これが好きならオススメ

 

10秒でわかるいぬやしき

会社にいても、家にいても空気のように扱われる。そんなうだつのあがらない更け顔サラリーマン犬屋敷壱郎(58歳)。

 

突然のガン宣告で途方にくれていた折、未知との遭遇により体がサイボーグに。

 

体の奥底に秘めていた溢れんばかりの正義感を武器に悪者をこらしめるスーパーヒーローに早変わり。

いぬやしき

 

時を同じくして、サイボーグと化したイケメン高校生獅子神皓(ししがみ・ひろ)。「生きる」ために残虐非道な殺戮マシーンと化す。

 

 

決して相容れない両者の行きつく先やいかに。

 

真逆タイプのダブル主演に感情移入必至

いぬやしき

この漫画の醍醐味はなんといってもこれ。
壱郎さんにハラハラしてみたり、ヒロ君にキュッと心臓を捕まれてみたり、あっちこっちに翻弄されます。

 

「ラストどう転ぶかで、読者側の気持ちの収集がつかずにえらいことになるぞ!!」と読み進めていましたが、エンディングで気持ちよくピリオドを落としてくれます。

 

ストーリー自体は非常にテンポが良く、疾走感もあります。その上、銃刀法違反に逆らいまくった銃撃戦が輪をかけて盛り上げてくれます。

 

しかし、登場人物、殊にW主演のキャラクター描写は非常に明快で繊細。最後まで飽きずにマラソンで読めます。

 

心を失った人間の葛藤が写し出す人生観

 

いぬやしき
目がすわりまくった青年、怖すぎ

迫力あるSF漫画を楽しむということにフォーカスしても、十分魅力ある作品です。
しかし、人間とはなんぞや?な哲学的なアプローチで楽しむこともできます。明日地球が滅んだら?愛する人が死んでしまったら?

 

見方によっては、既存作品の詰め合わせと捉えることもできます。しかし、平成も終わろうかという現代にぴったりの題材で、これだけ読みごたえのある作品を10巻でまとめるのは、仮に詰め合わせでも上級です。

 

あっという間の時間をお約束します。

これが好きならオススメ

アルマゲドン

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