「ずっと独身でいるつもり?」未婚も既婚もプレッシャーだらけ!キーワードは「自立」<漫画レビュー>
こんばんは、妖子です。
「結婚はまだなの?」
「2人目はまだなの?」
依然と存在するお節介すぎる質問には飽き飽きだ。
未婚でも、既婚でも、実は社会の風当たりは変わらないという事実。
「自立」してればなんでも良いじゃん。というサッパリしたテーマが気持ち良いです。
それでは、レビューいきます!
☆基本情報☆
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タイトル:ずっと独身でいるつもり?
原案:雨宮まり
漫画:おかざきまり
ジャンル:コラム→漫画 の社会問題ノンフィクション
見どころ:漫画はもちろん、巻末の数ページの対談も必見
刊行年:2015年
読み切り短編オムニバスで読みやすい
サクッと読めるのに、とても沁みる。
そう、やたら沁みる。
押しつけがましくなく、どこまでも自然体で、『こんな人生あっても良いじゃない』と語りかけてくる漫画のテイストに、非常に好感が持てます。
原案者、漫画家、どちらにも根強いファンがいると思いますが、私は恥ずかしながら、どちらの過去の作品も未見。
でも、人気の理由がわかりました。
読んでいて、すぅぅぅっと入って来る感じが心地良いんです。
「マタハラ」などという言葉が生まれてしまうくらい、結婚や出産に関して、お節介な人間が多くいる世の中ですが、そんな現状に波風立てることなく、それでもしっかりメッセージを発しています。
短編集ながら力強い作品です。
作者2人の対談も必読
各漫画も読みごたえバッチリですが、巻末に収録された、作者2人による数ページの対談も必読です。
どういう思いで、この作品を世に生み出したのかが語られており、いわば解説書のような役割も果たします。
クールに客観視されていて、脱帽です。まさに、「正義」という形容がぴったり。
刊行されてから4年。変わらない現状
結婚や出産に対する社会の在り方は変わったのでしょうか?
私の目には、そうはうつりません。
せめて人々の意識は変わったと期待したいですが、どうやらそれもなさそう。
私は結婚も出産も全く興味がないのですが、それでも、外から見ていて思うことはあります。
社会制度はもっと現実に寄り添うべきで、人間は無関心くらいがちょうど良いのになぁ、と。
他人の生活に立ち入り過ぎです。
誰が結婚しようか、しまいが、子供が出来ようが、出来まいが、あなたには関係ない。
もっと自分のことを心配して欲しいものです。
ホント、「余計なお世話」。
人間として、「自立」していること以上に必要なことって何でしょう。
妖子にはわかりません。