マニアック向け「キラーフィッシュ」<映画レビュー>
こんばんは、妖子です。
金曜日のお昼に吹き替えでやってたら流しておくのが良いかもしれません(見るのではなく、あくまでも流す)。
わざわざ時間をとって、正座をして見る作品ではなかったです。
ただし、1978年にブラジルとイタリアの合作という話題性は抜群です。
また、知る人ぞ知るイタリア産B級映画のわけあり監督アントニオ・マルゲリティという点は生粋のマニアック向け。
では、レビュースタート!
☆基本情報☆
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価格:433円 |
タイトル:キラーフィッシュ
ジャンル:アニマルパニック、犯罪
監督:アントニオ・マルゲリティ
国:イタリア&ブラジル
見どころ:OPの特撮、マニアにはたまらない上級者向け
ブログ内でのネタバレ:なし
公開年:1978年
10秒でわかるキラーフィッシュ
イタリアとブラジルの融合が恐怖と混沌を生み出したピラニア映画の金字塔。鉱山から宝石を盗み出したラスキー率いる窃盗グループは、警察の目を逸らすため宝石を湖の底に沈めた。ところが、抜け駆けした仲間のひとりが突如大量のピラニアに襲われ…。<Amazon抜粋>
無駄に壮大な挿入歌
挿入歌に一般の曲が使われているB級(Z級)作品は記憶にないです。しかもやたら明るいし笑。
しかも1曲ではなく、数曲起用しています。斬新でした。
監督は特撮に定評あり
いろいろ調べてみると、さんざんな評価が出てくる監督でしたが、真のB級好きにはたまらない逸品なのでしょう。この監督が好きという方であっても、不満が残るよう本作ですが、それでもある程度欲目に見ていますね笑。
一番の見応えは開始しょっぱな強盗時の爆炎シーン。やたら金がかかってて、ものすごい迫力で、「ほぉっっっ」と感動していたのですが、あれがミニチュア特撮と知って、「何っ?!」となりました。一番盛り上がっていたのはOPな気がします。同監督の「幽霊屋敷の蛇淫」が非常に気になります。

ピラニア描写期待するも↓
派手なのを期待していましたが、ピラニア襲撃シーンは2パターン。
- 体の一部をどアップ×本物のピラニアがつんつん
- 溺れ行く人間×真っ赤に染まる水面
えぇ~もっと、こうさ~もっと、ないの?
水槽で游ぐピラニア、陸揚げされてピチピチするピラニア、人を襲うピラニア、ピラニアのいろいろな顔が見られるので、ピラニア好きは必見か?
有象無象のストーリー
泥棒と裏切りの映画なんぞたくさんあるだろうし、装飾品としてピラニアが使われた点を除けば、平々凡々なストーリー。1978年であれば娯楽としてもサスペンスとしても十分楽しめたかもしれないけれど、2019年に楽しむ映画としては不足であります。
とはいえ「犯罪×アニマルパニック×自然災害」がぎゅうぎゅうに詰まっているので、アホだなぁと思いつつもちゃんと最後まで見られるので及第点。
好みがモロに出る作品。
★まとめ
古い映画の良さはそれぞれ。
「あの時代によくもこんな発想を?!」
「今見ても全然古くない、むしろ新しい」
「懐かしい匂いがたまらない」
「アナログってこんなに素晴らしいんだ」
きっともっとあるけど、いずれにしても、何かしらのアンテナに引っ掛からないと古き良きには認定されないのでした。
私のアンテナには引っかからなかったなぁ。
ワクワク感が足りなかった。