映画レビュー「シャイニング」*愛と狂気と*

2019年8月23日

こんにちは。

見ましたよ!!!シャイニング!

普段、「見る見る詐欺」、「行く行く詐欺」が多い私ですので

「これは映画見るぞ!」とブログで宣言したからには有言実行せねば、ということで早速ツタヤへ!

 

やっぱりパッケージはこれですよね。

見終わった感想を、冒頭で完結にまとめますと、、、、

「原作と違い過ぎ!!!!

でも狂気性は負けず劣らず!」

 

原作は気持ちよく終わるのに対し、

映画は、謎解きを視聴者に押し付けてエンドロールに突入します。

WHAT?!!なに?なに?どういうこと?

 

 

しかも、本作はクセがありすぎるスタンリー・キューブリック監督の作品。

ストーリーや設定に大きな変更点が加えられているところに、

食べ慣れていない珍しい調味料がふんだんに使用され、

食べ終わった後に、しばらく消化不良になりました笑。

 

 

良くも悪くも、オリジナルとそうでない物のギャップはつきもの。

アニメや漫画を実写化するのもそうだし、小説を実写化するのもすべてそう。

これから先どんなに時が流れても、IT技術が進化しても、

この関係性において賛否両論が渦巻くのは避けられないでしょうし、

そこを楽しむのもまたひとつ。

だから、見終わった直後、「ぜっっんぜん違うじゃん!!!!!」と

多少、動揺しましたが、これを書いている段階では「それもまた映画」と納得しています。

 

 

映画にしたことで、原作が生きたと思った点は、

「雪で閉ざされた、だだっ広いホテルに3人だけが住んでいる」という孤立感と閉塞感。

絶妙な「間」と音楽、部屋のデザインやカメラワークで見事にその恐怖感を演出したところは、

原作から入った視聴者も納得のいく仕上がりだと思います。

 

 

この監督に関しては、個人的に

部屋のデザインやキャラクターのファッションセンスがとっても好きで、

「時計じかけのオレンジ」をあそこまでハイセンスに仕上げた要因であるとも思っています。

洗練されたアートって狂気じみているじゃないですか。

そのアート性が本作「シャイニング」とぴったり合致した感じが見ていて気持ちよかった。

無駄にオシャレ+無駄にグロテスク+無駄に鮮やか=言いしれぬ恐怖

そこにクレイジー俳優、ジャック・ニコルソンが主役とくれば、

どのような仕上がりになるか、見ていなくてもわかりそうです。

「狂気」という言葉がぴったり。

 

 

原作と大きく異なる映画ですが、

終始一貫して共通しているのはその「狂気性」。

これは「是非演出してみたい」と監督は思ったのではないのでしょうか。

男性が二人でイチャついているシーンは、トラウマになりかけましたし笑。

 

「原作と違っても良いのだ!」と頭ではわかっているものの、

多少の不満は残ってしまいます。

ダニーとディックの関係性はバッサリ切られていたし、

エレベーターや消火器の恐怖描写もなかったし、

トニーの存在も薄かったし、

ウェンディはもっと美人のはず(重要)。

 

 

この家族がホテルの標的になった要因というのは、

ジャックやウェンディの過去にあり、家族の在り方であり、

原作では彼らの葛藤や苦悩のシーンが幾度となく登場します。

読者を惹きつけておいて、

最終的にジャックが憑りつかれてしまうことで、

ある種の読者の同情心を利用した恐怖というのも存在すると思うのですが、

それは小説ならではの演出・楽しみ方なのかもしれませんね。

他の方の原作の書評では「家族愛」と表現している方もいらっしゃいました。

 

 

大人になったダニーを演じるユアンマクレガー。

数年以内に「シャイニング2(原題:DOCTOR SLEEP)」が公開しますが,

こちらも原作を読んでおこうか迷い中。もちろん英語で。

そうなるとレビューは半年後とかになるなぁ。

悩ましい。