「塩田千春展:魂がふるえる」視覚から本能に問いかける空間アート展行ってきた
こんばんは、妖子です。
2019.6.20(木)~ 10.27(日)@六本木で開催されている「塩田千春展:魂がふるえる」観覧の感想です。公式サイトはこちら
妖子は共鳴しすぎて、脳みそが、魂が、今でもふるえています。
グロテスクな世界観で話題の展示会ですが、毎日呼吸をしている人間であれば誰でも楽しめます。
意味がわからない?
そこんとこちょっとだけ記します!
それではどうぞ!
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本能に問いかけてくる色彩
「なんかよくわからないけど、なんとなく怖い」。
そんな世界観が好きな方の五感に響くこと間違いなし。
難しい知識は必要ありません。普段、人間として呼吸をしている人であれば、本能的に楽しめます。
たとえ小さなお子さまであっても、得体の知れない不気味さや力強さを感じることが出来るでしょう。
赤と黒と白が作り出す鮮烈な空間は、想像以上に衝撃的で、美しいです。
グロテスクだけど好感度高し
その理由は、難しいことを表現していないから。
凡人には理解に苦しむアートが山のようにある中で、彼女の作品はとてもシンプル。
解説を読むと、「あぁなるほどね」となるのは、私にとってはとてもポイントが高い。
見たまんまだし、読んだまんま。
血液や人間のつながりを表現しているという「赤い糸」は確かに不気味です。
でも、私たちの中に脈々と流れる血液そのものであり、それを空間に抽出した途端、気持ち悪さを覚えるというのは、なんとも不思議なことではありませんか。
生命というのは、掴み所がなく、抽象的なものだから、なんとか我々も生きていられる、という表れかもしれません。こんな光景が毎日目の前にあったら、生きるのも一苦労だわ。。。
生きることに対する素直な表現は、とても好感が持てます。
表現方法は突飛かもしれないけれど、「生きることに実直な方なんだなぁ~」と映像や作品を見ながらしみじみしてしまいました。
「きもい」オンリーの感想も納得
とは言っても、アート展の良いところは「押し付けて来ない」ところ。
作者が表現したいことを勝手に表現して、閲覧者が勝手に評価して、「きもい」だ「えもい」と好き勝手言えるところ。
そして
共鳴できるところ。
私はとても好きでした。
中には気分が悪くなったり、凶器しか感じなかったり、いろいろな感想があるでしょう。
それでも気になってしまう、というのはそういうことです。
私たちが目を背けて考えないようにしている命そのものが、本能レベルで共鳴しているのかもしれません。
生で体感しないとあの刺激は得られない、ということだけは最後に記しておきます。
2019年10月27日まで。休日は入場待ち覚悟です。どうぞお見逃しなく!!